トップメッセージ
新中期経営計画がスタート。
物流事業の営業利益向上と、社会との共生をめざします
2025年度は、雇用・所得環境の改善や消費者マインドに持ち直しの動きが見られた一方で、人手不足やエネルギー・原材料価格の高止まり、さらに地政学リスクの高まり等が景気の後退懸念となり、先行きは依然として不透明感が継続する情勢となりました。このような状況のなか、当社グループは、主力の物流事業において、既存顧客との取引拡大に加え、高い物流機能を求める新規顧客の獲得や、EC物流の需要取り込み、ラストワンマイルにおける置き配サービスの本格導入等、サービスラインナップの拡充に注力してまいりました。また、ここ数年は積極的な営業施策とM&A戦略によって売上高が大きく拡大した一方で、利益率が伸び悩んでいることから、営業利益率の向上を重要な課題と位置づけ、不採算拠点の収支改善と倉庫の空き坪解消等の収益構造改革の施策に取り組んでおります。
2025年度の連結業績につきましては、新規顧客の獲得や新規連結効果に加え、収益構造改革の進展等により、売上高は前年同期より421億99百万円増(+9.4%)の4,903億44百万円で過去最高を更新、営業利益は同35億91百万円増(+20.3%)の212億95百万円、経常利益は同26億80百万円増(+14.5%)の211億43百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同21億64百万円増(+22.5%)の117億83百万円でした。これも過去最高を更新し、3期ぶりに増収増益を達成しました。
当社が強みとする企業間物流は、経済環境の変化に左右されることから、景気の先行き不透明感が続く現状では需要の大きな伸びを見込みにくい状況です。そうしたなか、当社はグループ各社間のシナジー創出により営業力にさらに磨きをかけ、物流事業の成長戦略を積極的に推進しています。また、前述のとおり物流事業の利益率向上を重要な課題に位置づけ、延床面積が総計で100万坪を超えた自社倉庫のフル活用や、トラックの積載率向上などの方策を着実に積み重ね、不採算拠点の収支改善と倉庫の空き坪解消に引き続き取り組んでおります。
このような状況において、当社はこのたび、2030年度最終年度とする5か年の中期経営計画「Harmonized Growth 2030」を策定しました。これは物流事業における成長分野である3PL事業、国際事業、EC事業に自社開発倉庫への投資を中心とする不動産事業を組み合わせ、さらに国内外での積極的なM&Aにより高成長を持続し、売上高の伸長のみならず、利益率の向上も伴った“Harmonized Growth(均整のとれた成長)”を追求するものです。2030年度には連結売上高7,000億円、物流事業の営業利益率4.5%をめざします。
また、私たち物流事業者が社会のなかで存立していくために、まず事故のない安全・安心な物流サービスを提供すること、さらに地球環境への配慮や労働力不足問題を踏まえた人的資本経営の強化など、多様化する社会からの要請と物流ニーズに柔軟に対応する取り組みを、今後さらに強化してまいる所存です。株主の皆さまには、当社の事業活動と成長戦略、社会との共生を図る企業姿勢をご理解いただき、一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
SBSホールディングス株式会社
代表取締役社長
